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人生オワタカの冒険~フィリピン編~3日目その3アンヘレス現地の人のお宅訪問

フィリピン

年が明けた

身軽になりD氏と合流することにした

この日D氏の彼女の住む地域で年越しのお祭りがあるので一緒に行かない?とD氏に誘われた

祭りでは小さな運動会みたいなことも行われるとかいう

腰に紐を巻いて、そこから股下に紐を垂らし、紐の先にハンマー的なものを付けて、腰を振ってハンマー的なものを前後させ地面に置かれている玉を転がす競技とかがあるみたいなことを言っていたほかにもいろいろあるらしい

なにその不思議な祭りみたいんですけど!?ということで彼女の仕事の終わる午前4時までだらだらと酒を飲みながら時間をつぶした

4時になりD氏の彼女の仕事が終わる時間に店へ行き合流する

あのサイドカー付きのバイクで現場へと向かう

地域の祭りだというのでどっかの会場かなんかで開かれるのかと思っていたが

後を着いていくとなんだか民家群の方へと入っていく明かりなんてほとんどない

そんなところでトライクを下ろされた

これもしかしてやられちゃうパターンじゃない?と思いながら歩いていく

案内されたのはとある民家だった

どうやら彼女の実家らしい

あれ?祭りは?というともう終わったという

え祭り終わっちゃったの?じゃあ今からどうするんだろうと思っていると

なにやらごそごそ準備が始まった

10歳くらいの少年とかがなんか机を出したりしてくれている

俺はというと突っ立って様子を眺めている

深夜4時少年に働かせて俺は見ているだけなんともすわりが悪い

どうやら祭りは終わってしまったため、お家でパーティをする感じらしい

テーブルに料理が次々運ばれてくる

天井では民家なのにミラーボールが回っている

深夜4時にもかかわらずオーディオからファンキーな音楽が爆音で流れ出した

近所迷惑甚だしいなと思ったが怒鳴り込んでくる人はいない

なんか始まったのか?みたいな感じで何人かが覗きにはきた

となりの部屋では祭りで疲れ果てた様子のD氏の彼女の家族が3人川の字になって床に寝ている

ソファに泥酔して寝ているおじさんは頭から体まで白い粉まみれになり体のいたるところにぼろくそ落書きをされた状態で放置されていた

なにこのカオスな空間

参加者は俺、D氏、D氏の彼女、その妹、従兄弟、その母親、親戚のおじさんの計七人

席がないのか知らないがパーティの準備をしてくれた少年は準備だけしてどこかへ消えた

これあれじゃない?家族のパーティ的なやつじゃない?

俺がこんなとこいていいの?俺だけ全く関係ない人間なんだが

それでも俺までもてなしてくれるありがたいことですな

まあ申し訳ない気持ちで一杯でもあったが

そうしてパーティが幕を開けた

4時まで散々酒を飲んではいて結構酔っぱらっていたがパーティに酒は欠かせないということでさらに酒をあおる

料理は手作りの肉団子、豚肉、ソーセージ、チキンの指、ヨーグルトなどなどといったラインナップ

圧倒的な肉率である

御呼ばれしている手前一通り食さなければならない

これだけの肉ごちそうのはずである食わないわけにはいかない

味は悪くないというか普通に食えるがいかんせん火の通りが思わしくない

ポーカーフェイスで食しおいしいおいしいと言って最低限の礼儀は尽くすD氏の面子を潰すわけにはいかない最早気合いである

お腹は絶望的である数時間後に向けて恐怖へのカウントダウンは始まっている

俺は英語はほとんどわからないから会話にはあんまり入れないがその場はその時刻にしてはそこそこ盛り上がっているが全体的に疲れている感は否めない

従兄弟についてはもうべろべろ過ぎておかしくなっているよれよれである

よくわからないがこの従兄弟の兄ちゃんに俺はなぜか気に入られた感があった

突如従兄弟の兄ちゃんが俺にちょっと見せたいものがあるみたいなことを言いだした

そして俺の後についてきてくれとかいって家から外に出て行った

え、何なんだ?もしかして俺の尻が狙われている?マジでそう疑った

パーティ会場にいる人にこれついて行って本当に大丈夫?と何回も確認してしまったほどだ

なんか従兄弟の母親的な人が大丈夫大丈夫とかいっているしまあこんな場でさすがにそこまでいかないっしょと思い意を決して後についていくことにした

パーティ会場の民家からさらに奥へと進んでいく明かりはない

これやべえなと思いながらいつ襲われても対応できるよう警戒心はマックスで道を歩く

しばらく歩くと従兄弟に兄ちゃんが立ち止った

そして、ここが俺の家だといってきた

どうやら自分の家を見せたかったようだ

俺の尻は大丈夫だったようだ

家の中に案内される一応警戒心は解かない

ここが俺の部屋だとか、ここが台所だとか、ここが庭で鳩を飼っているんだとかいっていろいろ見せてくれる結構小奇麗な感じで平屋だがそこそこの広さの住まいだった

そして庭で鳩を見せてもらっているときに唐突に夢を語り出した

俺はもっと鳩を増やして家ももっと広くするんだみたいなことをべろべろに酔っぱらって呂律が回らない感じで話してくれた

この状況で、うん、いい家だね、綺麗にしてるし広くていいね

それ以外の言葉が見つからなかった

プライベートな空間を見せてくれてうれしかったが

なんでかなテンションはめちゃくちゃ下がった

こういう生のものを見てしまうと必然そうなってしまう俺がいる

そんな話をしているとちょっと帰りが遅いからと心配してD氏が様子を見に来てくれた

ありがたいことです

その後もパーティは続く

従兄弟の兄ちゃんはさっき鳩を触っていた手でミートボールを手づかみで口に運んでいる鉄の胃袋である

どうやら家を紹介した件で今まで以上に従兄弟の兄ちゃんに気に入られてしまい

俺は本当に幸せ者だ、なぜならこんなめでたい日にあなたのような人に出会えたのだから

とまで言われてしまったこのセリフお姉ちゃんから言われたいものである

朝日が昇る午前6時過ぎまでパーティをしてその後は解散となった

完全に民家群の中の一つの家に来ていたのでトライクなんてその辺にいるわけでもなく

トライクに乗れる少し大きめの通りまで歩いていく

来るときは暗闇でわからなかったが、完全に現地の人の住む地域でありコンビニなんてもってのほかで本当に家しかないような地域だった一人だったら絶対こられないところである

こんなところに来ることができたというのは非常に良い経験だったD氏には感謝しかない

ホテルに帰りベッドにダイブし泥のように眠った